
自助具とは、病気やケガ、加齢などにより身体を自由に動かせない方や、身体に何らかの障害を抱える方が、日常生活の動作をなるべく自分自身で行えるように補助する道具のことです。
自助具の目的と効果
自助具は、介護を必要とする方が自立した生活を送ることを支援し、介護者の負担を軽減する役割も果たします。
自立支援: 食事、入浴、着替え、排泄などの日常生活動作を、ご自身で行えるように補助することで、自立を促します。
生活の質の向上: 「できない」と諦めていたことが「できる」ようになることで、生活の幅が広がり、精神的な積極性や生活の質(QOL)の向上につながります。
介護者の負担軽減: ご自身でできることが増えることで、介護者の身体的・精神的な負担が軽減されます。
自助具の種類と例
自助具は、日常生活のさまざまな場面で使用されます。
食事: 箸、スプーン、フォーク、持ちやすい食器(例:すくいやすい皿、取っ手付きの汁椀)などがあります。
整容: 長い柄のブラシや片手で使える爪切り、握りやすい歯ブラシなどがあります。
更衣: ボタンエイドやファスナーフックなど、着替えを補助する道具があります。
入浴: 柄の長いブラシや、両端に紐が付いた身体洗いタオル、滑り止めマットなどがあります。
その他:片手で調理ができるような調理器具や、パウチを開けるオープナーなども自助具に含まれます。
自助具の選び方と入手方法
自助具は、個々の身体の状態や能力に合わせて選ぶことが重要です。
専門家への相談: 作業療法士は、障がいの程度や状態に応じた自助具の提案や、既製品の改良、またはオーダーメイドでの製作をサポートしてくれます。
購入: 福祉用具の販売店やインターネットなどで購入できます。
手作り: 簡単に手作りできる自助具もあります。
自助具は、様々な場所で購入することができます。ご自身のニーズや状況に合わせて購入先を選ぶのがおすすめです。
自助具の主な購入場所
楽天市場
Amazon.co.jp
ヨドバシ.com
au PAY マーケット
DCMオンライン
モノタロウ
DCMオンラインのようなホームセンターの通販サイトでも自助具を購入できます。
実店舗でも一部取り扱いがある場合があります。
「リハビリの王様」などのリハビリ用品専門の通販サイトでも購入が可能です。
フランスベッドホームケア全科オンライン など、介護用品専門の通販サイトもあります。
身近な店舗でも、一部の介護用品として自助具が販売されていることがあります。
購入時のポイント
自助具は、個人の身体の状態やニーズに合わせて選ぶことが重要です。作業療法士などの専門家に相談すると、適切な自助具を提案してもらえるでしょう。
要支援・要介護認定を受けている方は、特定の福祉用具を購入する際に介護保険が適用される場合があります。年間上限金額(10万円)内で、原則1割(所得に応じて2~3割)の負担で購入可能です。この制度を利用するには、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、介護サービス計画書を作成してもらう必要があります。※さまざまな条件あり
インターネット通販では実際の使用感を確かめられないため、可能であれば実物を見て試してみることをおすすめします。